自動車整備士ならば知っていないと恥ずかしい。
一般の人が知ってるとちょっとびっくり!!
そんなハイブリッド車(トヨタ)の整備モードへの移行方法を紹介したいと思います。
一般の人が整備モードを使用することは正直ありません。
しかし、ゲームのコマンド入力みたいで楽しいのですよ!笑
『うんちく』として是非知識を深めてください。
※今回紹介している移行方法はトヨタ車です
この記事の目次
整備モードとは
ハイブリッド車はエンジンとモーターを使用しており、自動車が停止しているときは基本的には燃費向上のためにエンジンを停止させます。
しかし、エンジンを停止してしまうと困るときがあります。
それは車検等で排気漏れの点検や完成検査をするときです。
例えば、
エンジンが停止していては、排気ガスのCO、HCの測定ができない。
TRC(トラクションコントロールシステム)が作動してスピードの測定ができない。
という状態になってしまいます。
そのためハイブリッド車の完成検査の場合、
強制的にエンジンがかかったままの状態
TRCが作動しないように解除
する必要性があり、それを点検するのが整備モードということです。
整備モードへの移行方法
整備モードへの移行方法は、ディーラーにある診断機で移行する方法と、車両の操作によって移行する方法の2種類があります。
診断機による移行方法
TaSCAN(タスキャン)
GTS(Global Tech Stream)
などの診断機を自動車に接続して整備モードへ移行することが可能です。
車両の操作によって整備モードへ移行する方法
民間の整備工場では整備モードへ移行するための診断機がないこともあります。
その場合は、車両の操作によって整備モードへ移行する方法を使用します。
その方法は
イグニッションスイッチをOFFにし、サイドブレーキをかける。
(エンジンを切った状態)
イグニッションスイッチをONにする。
(ブレーキを踏まない状態でスタートスイッチを2回押す)
アクセルペダルを2回踏み込む
(シフトポジションはP)
ブレーキを踏みながら、シフトポジションをNにする。
(サイドブレーキ・輪留めをしていないと車が動くことがあるので注意)
アクセルペダルを2回踏み込む
PポジションスイッチをおしてシフトポジションをPにする。
アクセルペダルを2回踏み込む
メーターがいつもと違った状態になっていれば整備モードへの移行が成功した証です。
整備モードに移行しなかった場合は、『操作が遅すぎる』『操作が早すぎる』可能性がありますので、最初からやり直してください。
最後に、ブレーキペダルを踏みながらスタートスイッチを押してエンジンを始動します。
整備モードの備考
整備モードを終了するには
整備モードはエンジンを停止(イグニッションOFF)すると自動で解除され終了します。
少しだけエンジンを始動したいとき
エンジンオイルのエレメント(フィルター)を交換したら、オイル量をあわせるためにエンジンを始動する必要があります。
しかし、整備モードへ移行するのは面倒です。
このような場合は、Ready ONの状態でアクセルペダルを踏めばエンジンが始動してくれます。
※シフトポジションは必ずPレンジを使用してください
ぜひ参考にしてください。