タイヤがパンク・バーストしてしまった時、あなたならどうしますか?
実際にパンクしてしまった人のほとんどが、何とか走行できるためパンクを修理してもらうために最寄りの整備工場に向かいます。
しかし、この行動がNGなのです!!!
今回は、意外に知られていないパンクに関する知識を紹介したいと思います。
ちなみに、バーストとはタイヤが破裂することをいいます。
パンク・バーストの原因
私の経験では、タイヤに釘やネジが刺さってしまうことによるパンクが一番多い例になります。
次に多いパンクが、タイヤエアバルブからのパンクです。
タイヤエアバルブとは空気を入れる部分の部品です。ゴムの劣化によってホイールとタイヤエアバルブの隙間から漏れる場合と、バブルコア(虫ともいう)の不良により漏れる場合があります。
その次は、縁石等にタイヤをぶつけてしまうことによるパンク・バーストです。
その他にも、ホイールの損傷によるものや、タイヤの劣化によるものがあります。
また、タイヤのパンクによる空気圧不足や長期的にタイヤの空気圧を調整しなかったことによる空気圧不足によりタイヤがバーストする場合があります。
※パンクしていないのに空気が抜けるのは、ゴムは少しずつですが空気を通してしまうためです
空気圧不足によるバースト
タイヤの空気圧が低い状態で高速走行をすると、タイヤのたわみが大きくなり地面との接地部分後方に振動の波ができます。
この波が熱を発生させ、タイヤの温度が急上昇しバーストの原因となります。この現象をスタンディングウェーブ現象といいます。
タイヤがパンクした時の対処法
パンクしていることに気付いたら、できる限り車を動かさないようにしてください。
走行中にタイヤがパンクすると振動が伝わってきたり、ハンドルがとられたりするので、慌てず安全な場所に停車してください。
応急用タイヤ(パンク修理キット)を使用して走行できるように修理をしてから最寄りの整備工場に向かいます。
作業に自信がない場合、無理をせずにロードサービス等を利用するようにしましょう。
動かさない方がいい理由
・タイヤの交換が必要になる
パンクした状態で走行をするとタイヤのサイド部分(タイヤが地面に接触しない部分)が大きく変形することで損傷してしまい、パンク修理で済むはずだったタイヤも交換が必要になります。
・ホイールが傷ついてしまう
・パンクによって車高が下がったため下廻りをぶつけてしまう
・ハンドルがとられたりするため危険
パンク修理の種類
パンクの修理に種類があることはあまり知られていません。
外面修理と内面修理がありますが、ほとんどの整備工場が外面修理をしています。理由は、作業が容易で時間がかからないからです。
外面修理がダメなわけではありませんが、もし自分がタイヤの修理をするならば内面修理をします。利点と欠点を紹介しますので参考にしてください。
外面修理
外面修理は、その名前の通りタイヤの外側から修理をする方法で、釘等が刺さった部分に『シール』という棒状のものを差し込んで穴をふさぎます。
≪利点≫
作業に時間がかからない
内面修理よりも簡単なため安価
≪欠点≫
内面の損傷状態を確認することができない
シールを差し込む角度が悪いと再度エア漏れする危険がある
特に、スタッドレスタイヤは釘の刺さった場所、角度が分かりにくい場合があるため内部修理をおすすめします
内面修理
内面修理は、タイヤの内部に『パッチ』というバンドエイドのようなものを張り付けて修理をします。
≪利点≫
内部の損傷状態を確認することができる
釘などが刺さった角度などが関係なく修理できるため外面修理よりも確実な修理ができる
≪欠点≫
タイヤをホイールから取り外す必要があるため作業に時間がかかる
外部修理より修理代が高くなる