助けてください!バッテリー上がり プリウス編(ZVW30)
あなたは、プリウス(ZVW30)がバッテリーあがりをしていたら、助けてあげることはできますか?
知っているだけでヒーローになれるかもしれません。
今回は、ハイブリッド車のバッテリーに関する知識、バッテリー上がりの対処方法について紹介します。
この記事の目次
ハイブリッド車のバッテリーに関する知識
まず、プリウスはハイブリッドバッテリーが積んであるから、バッテリーなんて上がらないと思っていませんか?
それは誤解です!ハイブリット車もバッテリーが上がります!!
エンジンがかからなくなります!!!(正確にはReady ONしない)
なぜバッテリーが上がるの?
ハイブリッド車には、ハイブリッドバッテリーと補機バッテリーが搭載されています。
ハイブリッド車におけるバッテリー上がりは補機バッテリーが悪くなることをいいます。
補機バッテリーは、普通の車と同じ電圧の12Vであり、バッテリーとしての役割も基本的に同じです。
そのため、普通の車と同じように寿命がこればバッテリー上がりをおこします。
≪違う点は≫
ハイブリッド車以外の車は、バッテリーの電気を使用して、スターターモーター(セルモーター)が「トゥキュキュキュ」とエンジンを回すことによって始動し、走行が可能となります。
ハイブリッド車は、補機バッテリーの電気を使用して、ハイブリッドシステムを起動することでReadyマークが点灯し、走行が可能となります。
ハイブリッド車専用のバッテリーを使わないといけない理由
プリウスの場合、エンジンルームにはハイブリッドシステムがあり、バッテリーをおくスペースをつくることができませんでした。
そのため、バッテリーを車室内に搭載しています。
バッテリーには水(H2O)が入っています。
充電をおこなうと、バッテリー内部の水(H2O)が電気分解し水素(H2)と酸素(O2)が発生します。
水素(H2)は燃える気体であり、酸素(O2)と混合して火がつくと爆発燃焼するため危険です。
このようなガスが発生しない作りになっているハイブリッド車専用バッテリーを使う必要があります。
バッテリーが上がってしまった時の対処方法
≪注意事項≫
救援車が12Vであることを確認してください。
救援車がハイブリッド車である場合、補機バッテリーから直接行ってください。
(今回紹介した内容は救援される側の方法です。救援する側の場合はエンジンルーム内の端子を使用しないでください)
救援車のバッテリーがプリウスのエンジンルームに近い位置になるように移動してください。
ブースターケーブルをつなぐとき、取り外すときはショートしないように細心の注意をしてください。
(ブースターケーブルが指定した以外の場所に接触してしまった場合、ショートする危険があります。ショートすると、火花が飛ぶ、ブースターケーブルが熱を持って火傷・火災、ヒューズ切れ等車両の不具合がおこります)
≪作業手順≫
1、ハンドルの右下(アクセルペダル上部)あたりのボンネットを開けるレバーをひく(救援車も行う)
2、少し開いたボンネットに手を入れてロックを外し、アームでボンネットを支える(救援車も行う)
3、エンジンルーム内の右側(助手席前側)にある黒いボックスのカバーを外す
6、赤色ブースターケーブルの反対側を、救援車バッテリーのプラス端子(赤色)につなぐ
7、救援車バッテリーのマイナス端子に黒色ブースターケーブルをつなぐ
8、黒色ブースターケーブルの反対側を、プリウスのエンジンボディーにつなぐ
9、救援車のエンジンを始動して回転数をあげる
10、プリウスのエンジンを始動する
11、ブースターケーブルをつないだ時と逆の手順で外していく。
(プリウスボディー→救援車マイナス→救援車プラス→プリウスプラス)