『走行中にテレビがみれるように改造!基本編』でも紹介しましたが、基本的な構造を理解していればとても簡単にテレビがみられるように改造することが可能なものがあります。
私のように整備の仕事をしている人からすれば、カーショップなどで売られているナビキットやナビキャンセル加工(工賃)は合計2~3万円。
とボッタクリと思ってしまうくらいの価格・・・。
高価なナビキットには走行中テレビがみられるようにするためのON/OFF機能がついていたりしますが、こちらで紹介したように走行中にテレビがみれるようにすることは違法ではないのでON/OFFする必要がない気がします。
走行中のテレビをOFFしたいのであればオーディオをOFFにすればいいので・・・。
であれば『ナビキットは安いものが1番』というのが私の考えです。
今回紹介する改造方法はその道のプロの方が実際に採用しているものです。
『教えてしまって大丈夫なのかなぁ。』
なんて正直思ってしまいますが、紹介してしまいます!!
ぜひ参考にしてください。
※今回紹介する内容はトヨタ・ダイハツのディーラーが販売するナビ(販売店装着オプションのナビ)を基本として説明しているため、すべての自動車・ナビで該当するわけではないので注意してください。また改造にともなう損害やトラブルに対する責任は一切負いかねますのでご了承ください。
この記事の目次
今回紹介する改造に適合するナビ
【メール便送料無料!!】走行中にテレビが見れるキット テレビジャンパーTV-01 トヨタ純正ナビ★… |
こちらのサイト内にある適合表を参考にしてください。
こちらの商品でも問題なく改造することは可能です。
価格が980円!また税込・送料込でこの価格です!!!
こんな激安な商品がある時点で満足してしまうかもしれませんが・・・
もっと詳しく紹介していきます。
改造方法
5ピンのコネクターを取り外す
ナビ裏側に接続されている5ピンのコネクターを取り外します。
適合する車両・ナビであれば、画像のように横に1列で5個の穴があるコネクターがあるはずです。
コネクターの色は、グレーだったりホワイトだったりしますが、同じ形状のものは他にはないのですぐに見つけられるかと思います。
※画像はテレビキャンセル加工済みのものです
5ピンのコネクターの配線解説
5ピンのコネクターが何の信号の配線なのかを解説していくと
1番がパーキングブレーキの信号
2番が電源
2番の配線は最初からないものもあります。
この電源は基本的には使われていない配線のようですが、一部のオプション等の取り付けなどで使用される電源のようです。
3番が車速
4番がテスト端子
4番の配線は最初からないものがほとんどです。
配線がある場合は一部オプションなどの用品の取り付けにより配線が存在する場合があります。
配線があったとしてもテストモードになっていることは改造をしていない限りないと思います。
5番がバック(リバース)
注意事項
作業をするときは、自動車のイグニッションスイッチはOFFの状態で作業をしてください。
5ピンのコネクターを外してもナビのデータが消えるなどの影響はありません。
スズキも同じ形状のコネクターを使用しているものがありますが、配線の位置が異なるので注意をしてください。
パーキングブレーキ配線の加工
今回の改造で車両本体からナビへのパーキングブレーキ信号が不要になります。
よってパーキングブレーキの信号を断線させる必要があります。
※断線とは線を切るということ
プロはできる限り元の状態に戻せるように改造をします。
なので、今回は配線を切るのではなく端子を取り外す方法を紹介していきます。
※取り外すのは少しコツがいるので初心者の方は配線を切る方法でもいいかもしれません
コネクターから端子を取り外す方法
こちらの動画がわかりやすいので参考にしてほしいのですが、
1、コネクターのカバーを浮かせる
カバーを浮かせることで中の配線が抜けないように固定しているのを解除できます。
(カバーは取り外すことも可能ですが紛失に注意してください)
2、工具を使用してコネクター内部のツメを解除し端子を抜き取る
動画では専用の工具を使用していますが、精密ドライバーを使用すれば取り外すことが可能です。
私自身も画像のような精密ドライバーの一番細いものを使用しています。
アドバイスとしてツメは硬くありませんので力で強引に外そうとしないようにしましょう。
動画をよく見てツメがどのように引っかかっているかをイメージして作業をしてみてください。
コツをつかめばすぐに取り外すことが可能です。
3、抜き取った端子を絶縁する
サイドブレーキの端子を抜き取ったことで、端子が露出しています。
ビニールテープなどで絶縁処理(電流が流れないようにすること)をしてください。
※テスト端子に配線がある場合は同じようにして端子を取り外してください
パーキングとテスト端子をアースにおとす
パーキングブレーキの信号とテスト端子をアースに落とすために画像のようなキットを作成します。
この2つの端子を
1番のパーキングブレーキの端子
4番のテスト端子
に取り付けてボディーアース(マイナス端子)に接続すれば走行中にナビが見らえるようになります。
端子の取り付け方法
端子の取付方法はこちらを参考にしてほしいのですが、
1、端子をツメがロックするまで差し込む
コネクターのカバーが浮いている(取り外されている)ことを確認してください。
端子には方向性があるので注意して差し込んでください。
2、コネクターのカバーをはめる
コネクターのカバーを押し込んで元の状態に戻します。
今回作成したキットについて
2つの端子と配線は、故障などで取り外した部品
いわゆるゴミから同じサイズの端子を探して取り外したものなのでタダなのです。
実際に費用として掛かっているのは、
アースを取り付けるための端子と、
2つの配線をつなげるための部品(エレクトロタップ)のみ
今回の内容であれば、
価格にして100円
で走行中にテレビがみれるように改造できたというわけです。
※こちらのキットの作成方法の詳細は後日投稿しますのでお楽しみに