
お客様から自動車の洗車についての質問の中で多いのが、
『ホイールってなんであんなに汚れるんだろう?』
『なんで前輪だけ汚れるの?』
という内容です。
ホイールが汚れるのは自動車の構造によるものなのですが、その原因について紹介していきたいと思います。
この記事の目次
ホイールが汚れる理由
ホイールが汚れる1番の理由は・・・
ブレーキパッド・ブレーキシューといった消耗品のダストです。
消しゴムで文字を消した時にカスがでるのと同じように、ブレーキもカスがでているのです。
このブレーキダストがホイールに付着することで汚れができるということです。
前輪のほうが汚れがひどい理由
【その1】前輪への負担が大きいためダストも多い
ブレーキを使用するときは前進している状態から止まることがほとんどです。
ブレーキをかければ車の重みは前輪に大きくかかります。
よって前輪のブレーキパッドの消耗が激しくなり、それにともなってダストも多く出ます。
また、車種によって異なりますが、自動車の多くがエンジンやトランスミッション、ステアリングなどの部品が前方にあるため、最初から前輪にかかる重量が重くなっているのもひとつの原因です。
【その2】ブレーキの構造による違い
前輪のブレーキ構造は、そのほとんどがディスクタイプのため汚れが付きやすくなってしまいます。
自動車のブレーキ構造にはドラムタイプとディスクタイプがあります。
≪ドラムタイプ≫
(左の画像がドラムを外した状態、右側がドラムをつけた状態です)
ドラムタイプは、ダストの原因となる消耗品のブレーキシューがドラムにおおわれている構造なので、ダストが散らばりにくく、ホイールに汚れが付きにくい構造です。
≪ディスクタイプ≫
ディスクタイプは、ダストの原因となる消耗品のブレーキパッドが外に露出した構造になっています。
そのため、ドラムブレーキよりもダストが散らばりやすくホイールに汚れが付きやすい構造となってしまいます。
汚れが落ちにくい理由
ブレーキダストのおもな成分は金属です。
ブレーキは熱が発生しており500度以上の高温になるそうです。
よって、ブレーキダストである金属がホイールにつけば溶接してしまったような状態になってしまいます。
※溶接とは、熱処理をおこなって接続すること
また、金属はサビていくのでそれによって汚れが落ちにくくなってしまいます。
ホイールが汚れないようにするためには
運転によるダストの低減
現在の自動車のブレーキ構造では、ブレーキダストが出ないようにすることは不可能ですが、運転方法によりブレーキダストを減らすことは可能です。
例えば、『車間距離を広くとる』ことで、極力ブレーキを踏まないようにすることでブレーキダストを減らすことができます。
また、ブレーキダストは負荷が大きいほど発生します。
そのため、『急ブレーキにならないようにする』『エンジンブレーキを使用する』『できる限りブレーキを緩やかにする』という方法もあります。
部品によるダストの低減
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ブレーキダストが出にくいブレーキパッドを使用する方法もあります。通常よりも少し価格が高くなるかもしれませんが、汚れにくくなります。
ダストがホイールにつかないように予防
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ホイールをコーティングすることでダストが付着しにくくする方法もあります。
ホイールをきれいに保つためには、汚れが頑固な付着になる前に清掃するのが理想ですが、定期的にホイールをきれいにするのは大変です。
汚れが気になる方は、専用のクリーナー、コーティング剤などもたくさんあるのでぜひ試してみてはいかがでしょうか。