
ハイブリッド車・アイドリングストップ車・充電制御バッテリーには専用バッテリーを取り付ける必要があります。また、その種類や性能によって価格もかわってきます。
今回はバッテリーの豆知識と価格について紹介したいと思います。
この記事の目次
バッテリーの種類
通常のバッテリー
≪バッテリーの形式≫
40B19L
40:性能ランク
数値がおおきくなれば性能がよくなる
B:幅×高さの区分
アルファベット順にサイズが大きくなる
19:長さ
数値はセンチメートル
L:端子の位置
端子を奥側にしてみたときに、プラス端子が左にあればL・プラス端子が右にあればR
ハイブリッド車専用
エンジンルームにはハイブリッドシステムがあり、バッテリーをおくスペースがないため、バッテリーを車室内に搭載しています。
≪バッテリーの形式≫
S34B20R
ハイブリッド車専用バッテリーは形式の頭にSがついており、そのあとの表示は通常バッテリーと同じになります。
アイドリングストップ車専用
アイドリングストップ車とは、信号待ちや駐停車中にエンジンを自動的に止めるシステムで、燃費の向上・排気ガスの低減を目的としています。アイドリングストップ中は、エンジンがかかっていないため発電をすることができず、電気の供給はバッテリーのみからとなります。また、発進時にはエンジンの始動が必要になりバッテリーへの負担が大きくなります。
そのため、通常のバッテリーよりも高い耐久性と、バッテリーの電気を消費してしまっても早く充電できる専用バッテリーを使う必要があります。
≪バッテリーの形式≫
Q-55□
アイドリングストップ車専用バッテリーは、バッテリーのサイズをアルファベットにより表示しています。
Q:外形寸法の区分
B17→J D26→S
B19→K D31→T
B20→M E41→U
B24→N F51→V
D20→P G51→W
D23→Q H52→X
55:性能ランク
□:端子位置はLが基本となるため表示されていません
充電制御車
充電制御車とは、余分な発電をしないことでエンジンの負荷を軽減し燃費をよくするシステムのことです。
充電制御システムにより燃費は向上しますが、充電と放電が繰り返されるためバッテリーへの負担は大きくなります。
そのため、バッテリーが電気を消費してしまっても早く充電できる充電制御対応バッテリーが必要になります。
≪バッテリーの形式≫
通常バッテリーと同じ形式の表示で、充電制御に対応しているバッテリーを選ぶ必要があります。
55D23L-Cといったように、『ーC』がついてる専用バッテリーもあります。
55D23L-Cの場合、充電受入性だけでなく、その他の性能も75D23Lを上回る性能を持っています。
『-C』バッテリー搭載車
カローラフィールダー、アリオン、プレミオ、クラウン(200系)など
充電制御車に通常のバッテリーを使っている??
充電制御車に通常のバッテリーを取り付けることはディーラーでもあるようです。
専用バッテリーではないため寿命が短くなること、燃費が悪くなること以外の不具合を耳にしたことはありません。
寿命が短くなるといっても、通常のバッテリーの寿命とほとんどかわらないこともあって、金額的に通常バッテリーをつけている人が多いように感じます。
詳細を説明すれば、専用バッテリーの55D23L-C(32076円)をつけるなら、通常バッテリーの75D23L(19764円)をつけた方がいいという人が多いということです。
アイドルストップ車に通常のバッテリーを使っている?
アイドルストップ車に通常のバッテリーを使用することは今のところ経験がありません。
理由として、専用バッテリーを使用していないことが原因で、路上でエンジンがかからなくなったら困るからです。
アイドルストップ車に通常のバッテリーをつけることはかなりのリスクを負うことになるのでやめたほうがよいでしょう。
ハイブリッド車に通常のバッテリーを使っている?
ハイブリッド車に通常のバッテリーを使用することは今のところ経験がありません。
通常のバッテリーは充電によって、バッテリー内部の水(H2O)が電気分解し水素(H2)と酸素(O2)が発生し、排気口から排出されます。
車室内にガスが充満した場合、水素(H2)は燃える気体であり、酸素(O2)と混合して火がつくと爆発燃焼するため危険です。
安全性を考慮してガスが発生しない作りになっているハイブリッド車専用バッテリーを使う必要があります。
バッテリーの金額と保証
トヨタのディーラーが扱っているバッテリーは主にAC Delco、GS YUASAのようです。トヨタのディーラーにて主流のバッテリー価格を調べてもらいましたので、購入の参考にしてください。
(金額は税込み価格で、端子位置は省略しています)
バッテリーに充電制御対応バッテリーが1種類のみ、アイドリングストップ専用バッテリーは在庫なしでした。ディーラーの場合、特殊なバッテリーは取り寄せが必要になるため、事前に連絡するようにしましょう。
また、品質不良によりバッテリーが上がってしまった場合、バッテリーを新品に交換してもらえる保証があります。メーカーや種類によって保障内容が異なるので確認をしましょう。
≪AC Delco≫
カスタムシリーズ
(通常バッテリーで充電制御には対応していない)
保証期間は2年又は4万km
40B19 5573円
55B24 17010円
75D23 19764円
85D26 21546円
105D31 23976円
プラチナHVシリーズ
(ハイブリッド専用バッテリー)
保証期間は3年または6万km
S34B20 21060円
S46B24 34992円
アイドリングストップ車バッテリー
在庫なしでした
≪GS YUASA≫
HJシリーズ
(充電制御専用バッテリー)
保証期間は2年又は4万km
55D23L-C 32076円