
カーショップにいくと、びっくりするほど陳列されたエンジンオイル。
『なんでこんなに種類があるのだろう?』
と疑問に思ったことはありませんか?
今回は、そんな疑問に応えるべく、エンジンオイルの知識をできる限り簡単に、わかりやすく紹介してきたいと思います。
この記事の目次
SN、CFなどの文字はなに?
この文字は、エンジンオイルの規格(API)をあらわしています。
<ガソリンエンジンの場合>
頭文字はガソリンエンジン用のS(スパーク)
二文字目はエンジンオイルをランク分けしたものになります。
アルファベット順に品質が高くなっていくようになっているので、SNの方がSMより品質が高くなっています。
SN/RCというものはSNに加えて省燃費性能などが要求されたものになるので、さらに上のグレードになります。
また、API以外にもILSACという規格があります。
ILSAC規格はGF-1からGF-5まであり、数値がおおきいほど品質が高くなっています。
2つの規格があるため少しわかりにくいですが、SN/RCとGF-5が同じ内容の規格とされています。
<ディーゼルエンジンの場合>
頭文字はディーゼルエンジン用のC(コンプレッション)
二文字目は、区分に分けられエンジンによって使用ランクが定められています。
またディーゼルオイルには、DPF(ディーゼル微粒子捕集フィルター)が装着されたディーゼルエンジンのためのJASOという規格があり、DH-2、DL-1などがあります。
パッケージに書かれた5W-30、0W-20ってなに?
この数字は、粘度の分類(SAE)をあらわしています。
Wの前の数値が-20℃での低温粘度
数値が小さいほど低温時の粘度が低いことをあらわしています。
ハイフンの後ろの数値が100℃での高温粘度
数値が小さいほど高温時の粘度が低いことをあらわしています。
数値が小さいほどエンジンが回転する抵抗が少ないため、省燃費オイルであるといえます。
<参考資料>
一般的に使用されているエンジンオイルは5W-30
省燃費オイル・エコオイルといわれるものは、0W-20、5W-20
最近ではさらに省燃費な0W-16もでてきています
実際に自分の車に使用するオイルは?
今までの内容を理解したうえで、取扱説明書を準備してください。
自分の車に適合するエンジンオイルが記載されています。
<TOYOTA アクアの場合>
トヨタ純正キャッスルモーターオイル 0W-16
SAE 0W-16
トヨタキャッスルモーターオイル SN 0W-20
API SN/RC、ILSAC GF-5、SAE 0W-20
トヨタキャッスルモーターオイル SN 5W-20
API SN/RC、ILSAC GF-5、SAE 5W-20
トヨタキャッスルモーターオイル SN 5W-30
API SN/RC、ILSAC GF-5、SAE 5W-30
トヨタキャッスルモーターオイル SN 10W-30
API SN/RC、ILSAC GF-5、SAE 10W-30
安心できる純正品のエンジンオイルを選ぶ?
適合するものであれば社外品でも問題ないのでお気に入りのメーカーを選ぶ?
適合するエンジンオイルから安価なものを探す?
省燃費オイルを選択する?
あとは、何を優先するのかだけです。
以上、エンジンオイルの豆知識でした。