
私たち整備士にとって頭を悩ませる作業のひとつにビビり音・きしみ音などといった室内から異音があります。常に異音が発生していれば診断も少しは容易になるのでしょうが、なかなか現象がでなかったり、現象が確認できたとしても一人で作業をするのが困難だったりましす。本来であれば、異音がしている周辺の部品をひとつひとつ外していき診断する必要がありますが、時間と労力を費やす必要があります。今回は、200系クラウンによくある室内の後方からの異音について解消方法を紹介しますので参考にしてください。
この記事の目次
現象紹介
音はいつでる?
走行中に異音がでます。
特に段差や、ガタガタ道に入ると現象がでやすくなります。
どこから聞こえる?
今回紹介している異音は、走行中(運転席から)は後方から音がでているとしかわかりません。後部座席で音の出ている個所を特定しようと耳をすませても音が響いてしまってわかりにくいです。
どのような音?
人によって表現が異なりますが、『キシキシッ』『カカカッ』というような音がします。
今回紹介している異音の場所
リヤガラスの上側から異音が出ています。
ルーフのカバーを少しめくって覗き込むとツメが見えると思います。(2か所)
リヤガラスを取り付けるときの位置合わせのためのツメだと思いますが、そのツメがこすれて異音がでます。
解消方法
ツメは樹脂でできているため、そのツメを切り落とします。
頭の部分を切り落としただけでは現象が改善しないことがあります。
スペースがせまく作業しにくいですが根元から切り落としてください。
※無理に力を加えると雨漏れやガラスが割れる危険もあるため十分に注意して作業をしてください